60代の私たちにとって、チュニックやチュニックワンピースは本当に心強い味方ですよね。気になるお腹周りやヒップラインを優しく、ふんわりとカバーしてくれて、着心地もこれ以上ないほど楽ちん。毎日のワードローブに欠かせないアイテム、という方も多いのではないでしょうか。
でも、その一方で、「着こなしがワンパターンになってしまう」「いつも同じような印象に見えていないか不安…」「楽なのはいいけれど、なんだか野暮ったく見えないかしら?」「かえって太って見えてしまうかも…」といった、小さなお悩みや不安を抱えていませんか?
実は、そのお悩み、チュニックというアイテム自体が悪いのではなく、私たちが持っている「チュニックの着こなし・コーデ」の知識が、少し前のものになっているのが原因かもしれません。
この記事では、60代の私たちが愛するチュニックをもっと素敵に、もっと自信を持って着こなすための、簡単な「新ルール」を詳しくご紹介します。もう「野暮ったい」なんて言わせない、すっきり見えを叶える現代の着こなし術を、一緒に見ていきましょう。
- 60代がチュニックコーデで失敗する本当の理由
- 「野暮ったさ」を解消するボトムス選びの新常識
- 体型カバーとすっきり見えを両立する着こなし術
- お悩み別のおすすめ人気ブランドとアイテム
60代のチュニック、着こなしで変わる

- 60代がチュニックを選ぶ本当の理由
- 野暮ったく見える「チュニックの罠」
- 原因は10年前のレギンスコーデ
- 鍵は「新・ゆるピタ」への更新
- パンツ選びの新しい正解
- チュニックに合わせるスカートの鉄則
60代がチュニックを選ぶ本当の理由
60代の女性がチュニックを選ぶ最大の理由は、やはりその優れた「体型カバー力」にあります。
お腹周りや気になるヒップライン、太ももまで、デザインの力でふんわりと隠してくれる安心感。これは、他のアイテムではなかなか得難い、チュニックならではの特別な魅力ですよね。
しかし、よく考えてみると、これは単に「体を隠す」という物理的な機能だけではありません。私たちが本当に求めているのは、「お出かけ先で、お腹やヒップラインを気にしなくてよい」という心理的な安心感と、それによって得られる「堂々としていられる自信」なのかもしれません。
「楽ちんなのにおしゃれに見える」というレビューの言葉通り、着ている自分自身の「快適さ」と、他人から「素敵ね」と思われる「他者からの評価」。この両方を高いレベルで両立させたいという、私たち世代の少し欲張りな願いを叶えてくれるのが、チュニックというアイテムなのです。
野暮ったく見える「チュニックの罠」

これほどまでに心強いチュニックですが、一歩間違えると大きな落とし穴にはまってしまう危険性もはらんでいます。
それは、60代の私たちが一番避けたい、「野暮ったい」「なんだか古く見える」「かえって太って見える」という印象を与えてしまうリスクです。
体型をカバーしてくれるはずの、そのゆったりとしたAラインのシルエットが、着こなしを間違えると、視覚的な重心をぐっと下へと下げてしまい、結果として胴長短足に見えてしまうことも…。
私たちが求めている「体型カバー」という最大のメリットが、皮肉にも「野暮ったさ」や「着膨れ」という最大のリスクを生み出している。このジレンマこそが、多くの女性を悩ませる「チュニックの罠」の正体です。
原因は10年前のレギンスコーデ

では、いったいなぜ、素敵に着こなしている人と、野暮ったく見えてしまう人が分かれてしまうのでしょうか。
もし、あなたが今でも「チュニックには、ピタピタのレギンスやスキニーパンツを合わせるのが一番」という着こなしを続けているなら、残念ながら、それが原因かもしれません。
その「ゆるピタコーデ」、実は5年、10年ほど前に大流行した主流のスタイルなんです。

そのお気持ち、とてもよく分かります。当時はそれが最先端のおしゃれでした。でも、残念なことに、ファッションのトレンドは移り変わるもの。その組み合わせこそが「なんだか古く見える」最大の原因になってしまっている可能性が高いのです。
あなたが野暮ったく見えるのは、あなたの体型や、お気に入りのチュニックのせいでは決してありません。ただ、着こなしの知識(=ボトムス選び)が、少し前の「ゆるピタ信仰」で止まっているだけ。それをほんの少しアップデートすれば、あなたの印象は驚くほど素敵に変わりますよ。
鍵は「新・ゆるピタ」への更新


令和の時代、60代の私たちが目指すべきは「新・ゆるピタ」の法則です。
「新しいことを覚えるのは大変そう…」と思うかもしれませんが、ご安心ください。難しく考える必要は一切ありません。今までピタピタすぎたボトムスを、ほんの少しだけアップデートするだけです。
具体的には、たった2つの新しいパターンを覚えるだけで、あなたのチュニックコーデの成功率が格段に上がります。
ルール1:ゆる(チュニック)+ ほどゆる(テーパードパンツ)
ルール2:ゆる(チュニック)+ ピタ(タイトスカート)
これまでの「ゆる+ピタ(レギンス)」から、この2つのどちらかに切り替えるだけで、重心のバランスが劇的に改善され、すっきりとした洗練された印象に生まれ変わります。
パンツ選びの新しい正解


「脱・レギンス」「脱・ピタピタスキニー」が、野暮ったさ解消の第一歩です。では、その代わりに何を履けばよいのでしょうか。
最も失敗がなく、誰でも簡単におしゃれに見える鉄板の組み合わせが、「テーパードパンツ」や「スラックス」といった、きれいめのパンツです。
太もも周りには適度なゆとりがありつつ、足首に向かって自然に細くなるシルエットが、チュニックの「ゆるさ」を品良く受け止め、きれいめな大人の印象に仕上げてくれます。特に、足首が少し見える丈感のものを選ぶと、「抜け感」が出て、より軽やかに見えますよ。
まずは、引き締め効果のある黒やネイビー、または清潔感あふれる白のパンツから揃えてみるのが、初心者さんでも取り入れやすくておすすめです。



そんなお悩みをお持ちの方には、「柄パンツ」が特におすすめです。一見ハードルが高そうに見えますが、シンプルな無地のチュニックに合わせるだけで、一瞬で「こなれ感」と「華やかさ」をプラスできる、今、最も注目されているテクニックです。
チュニックに合わせるスカートの鉄則


チュニックをスカートと合わせたい時、シルエットの「掛け算」に細心の注意が必要です。
60代が絶対にやってはいけないNGな組み合わせは、「ゆるいチュニック」+「ボリュームのあるふんわりスカート」です。
「ゆるさ」と「ゆるさ」が上下でぶつかり合い、全体のシルエットが「ベル型」のように大きく膨らんでしまい、残念ながら最も着膨れして見えてしまいます。
では、正解は何か。チュニックに合わせるスカートの正解は、ただ一つ。「ナロースカート (タイトスカート)」一択だと覚えてください。
チュニックのふんわりとしたAラインと、ナロースカートが作るIライン(直線的なシルエット)が組み合わさることで、上半身と下半身のメリハリが生まれ、驚くほど細見え効果が期待できます。これが、先ほどご紹介した「ゆる+ピタ」のスカート版ですね。
タイトスカートは歩きにくいと思いますよね。でも、今どきのタイトスカートはストレッチ素材で歩きやすいものがあるので安心してください。
60代向け人気チュニックとコーデ


- チュニックワンピース選びのコツ
- HUG.U:トレンドと体型カバー
- DoCLASSE:透けない安心感と品質
- OTONA/Sawa a la mode:デザイン
- コーデに「格」を足すアクセサリー
- 60代チュニック着こなしの総まとめ
チュニックワンピース選びのコツ


チュニックワンピースは、それ一枚でコーディネートが完結する、本当に便利で心強いアイテムです。しかし、60代が選ぶ際は、「素材感」と「デザイン」の2点をしっかりチェックすることが重要になります。
安っぽく見えてしまわないよう、生地に程よい厚みやハリがあること、そして「部屋着感」や「ご近所着感」が出ないよう、少しで良いのでデザイン性があるものを選びましょう。
例えば、後ほどご紹介するOTONAやSawa a la modeといったブランドでは、一枚で着ても「凝ったおしゃれをしている人」に見える、ドッキングデザインや異素材切り替えなど、個性的なアイテムが見つかります。
また、夏の大きな悩みである「透け」が気になる方には、DoCLASSE(ドゥクラッセ)のような「ダブルフロント仕立て」で下着が透けにくい、実用性と品質を兼ね備えたアイテムも大変おすすめです。
HUG.U:トレンドと体型カバー
トレンド感も欲しいけれど、ナチュラルな雰囲気も大切にしたい。「大人可愛い」と体型カバーを両立させたい。そんな方には、「HUG.U(ハグユー)」が人気を集めています。
「着るだけでこなれて見えるし、体型も自然に隠せる」と、アシンメトリー(左右非対称)なデザインや、ふんわり袖のブラウス、ワンピースが高く評価されています。生地もしっかりしていて、プチプラに見えない点も大きな魅力ですね。
ただし、デザイン性が高い分、購入者からは「やや大きめの作りになっている」「小柄な人には丈が長すぎるかも」といった、サイズ感に関する声も一部見られます。
HUG.Uは、そのゆったりしたシルエットが最大の魅力ですが、その分サイズ選びは慎重に行うのが賢明です。
普段Mサイズの方でもSサイズで良かった、というケースもあるようです。レビューを参考に、自分と近い身長や体型の方の着丈や身幅の感想をしっかり確認するのがおすすめです。
DoCLASSE:透けない安心感と品質
流行のデザイン性よりも、毎日着るものとしての「品質」と「実用性」を何より重視する方へ。DoCLASSE(ドゥクラッセ)は、そんな期待に完璧に応えてくれるブランドです。
特に60代の夏の切実な悩みである「下着が透けるのがみっともない」「暑い日に何枚も重ね着したくない」という問題を、DoCLASSEは素材と機能の力で見事に解決してくれます。
「最高級コットン超長綿」など、上質な素材を惜しみなく使用しているアイテムも多く、その滑らかな肌触りや、上品な光沢感は、まさに大人の女性にふさわしい品質と言えるでしょう。
OTONA/Sawa a la mode:デザイン
「シンプルな無地のチュニックはもうたくさん持っているわ」「どうせ着るなら、無難なのは嫌!」という、おしゃれに前向きな方には、OTONA(オトナ)やSawa a la mode(サワアラモード)がおすすめです。
これらのブランドは、「40代 50代 60代」とミセス層を強く意識しており、個性的でデザイン性の高いアイテムが豊富に揃っています。Sawa a la modeはレース使いなど、よりフェミニンで「大人可愛い」印象が強いですね。
例えば、OTONAの「ドッキングチュニック」のように、一枚でデザインが完結しているものなら、難しいコーディネートをあれこれ考えなくても、さっと着るだけで「おしゃれな人」という洗練された印象を与えられます。
周りと差がつく、自分らしい着こなしを思い切り楽しみたい方に、ぜひチェックしてみてほしいブランドです。
自分という花を咲かせる心に宿る服
大人世代のオシャレが見つかる
コーデに「格」を足すアクセサリー
チュニックは、その「楽ちんさ」や「カジュアル感」ゆえに、一歩間違えると「部屋着」や「ご近所着」に見えてしまうリスクが常につきまといます。



そんな時、コーディネート全体を一瞬で「よそゆき」のレベルに引き上げ、大人の女性としての「格」を加えてくれる最強のアイテムが「真珠(パール)」です。
60代からはぜひ真珠を味方につけて、胸元に「本物の輝き」を一つプラスしてみませんか。パールの柔らかな光は、お顔まわりを明るく見せるレフ板効果も期待できますよ。
定番の白いアコヤパールはもちろん素敵ですが、あえてブラックパールやグレーパールを選ぶと、よりシックで洗練された印象になり、チュニックコーデをぐっと格上げしてくれます。
60代チュニック着こなしの総まとめ
60代の私たちがチュニックをすっきりと、自信を持って着こなすための大切なポイントを、最後におさらいしましょう。
- 60代がチュニックに求めるのは「体型を気にしなくてよい」心理的な安心感
- 「野暮ったさ」はチュニックのせいではなく、ボトムスが原因
- 原因は10年前の「ゆるピタ」コーデ(=ピタピタのレギンス合わせ)
- 古い知識を「新・ゆるピタ」の法則にアップデートする
- 新・黄金律1:ゆる(チュニック)+ ほどゆる(テーパードパンツ)
- 新・黄金律2:ゆる(チュニック)+ ピタ(タイトスカート)
- パンツは「テーパード」か「スラックス」が、きれいめに見える鉄板
- マンネリ解消や華やかさUPには「柄パンツ」が効果的
- 絶対NGなコーデは「チュニック+ふんわりボリュームスカート」
- スカートを合わせるなら、細見えする「タイトスカート」一択
- チュニックワンピースは「安っぽく見えない素材感」と「デザイン」で選ぶ
- トレンドと体型カバーの両立なら「HUG.U」(※サイズ感に注意)
- 「透けない」安心感と品質重視なら「DoCLASSE」
- 「デザイン性」で周りと差をつけるなら「OTONA」や「Sawa a la mode」
- 「部屋着感」を消す最終手段は「真珠(パール)」で格上げする








