白・黒が似合わない?40代・50代女性ファッションコーデの悩み

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白と黒が似合わない40代・50代女性

50代になって、ふと「白が似合わない」「黒が似合わなくなった」と感じることはありませんか?

これまでクローゼットの主役だったはずの「白」と「黒」。この定番色が、ある日突然、自分を老けて見せたり、顔色を悪く見せたりするように感じる…。これは、多くの50代女性が直面する、とても切実なお悩みです。

でも、それはあなたのセンスが変わったからではありません。年齢とともに変化するお肌の状態と、色の特性が関係していたのです。

もう「似合わない」と諦めてしまうのは早いかもしれません。なぜ白や黒が似合いにくくなったのか、その原因をきちんと知ることで、解決策は見えてきます。

この記事では、50代だからこそ似合う白と黒のコーデ術、重く見えない素材選び、そして顔色をパッと明るく見せるメイクのコツまで、具体的な対策を詳しくご紹介します。大好きだった色を、もう一度自信を持って着こなしてみませんか?

  • 50代で黒が似合わなくなる本当の原因
  • 重く見えない黒の着こなし術3選
  • 50代で白が似合わないと感じる理由
  • 白い服が似合うようになるメイクの秘訣
目次

50代で「黒が似合わなくなった」理由

50代女性は白・黒が似合わない?
POINT
  • なぜ黒が重くキツく見える?
  • 黒が似合わない時の素材選び
  • 「黒が似合わなくなった」悩みの解決策
  • 黒を重く見せないフレームコーデ
  • 黒の代わりに「ネイビー」という選択

なぜ黒が重くキツく見える?

若い頃はあんなに頼りにしていた、シャープでかっこいい黒い服。それが50代になって「重く見える」「キツく見える」「なんだか疲れて見える」と感じるのは、決して気のせいではないんです。

その主な原因は、お肌の変化にあります。年齢を重ねると、お肌のハリが失われ、フェイスラインや目元、口元に「たるみ」が生じやすくなります。このたるみは、自分では気づきにくいほどの、とても微細な「影」をお顔に落とします。

ここで問題になるのが、黒が持つ「光を吸収する」という物理的な特性です。特に、光沢のないマットな黒(重厚なニットやコットン素材など)を顔周りに持ってくると、黒が周囲の光をすべて吸い込んでしまい、たるみによって生じたお顔の「影」を、一層深く、濃く見せてしまうことがあるのです。

これが「老けて見える」「キツく見える」と感じる現象の正体だったんですね。黒という色自体が悪いのではなく、黒がお顔のネガティブな影を強調してしまう、という光学的な現象が深く関係していました。

黒が似合わない時の素材選び

50代女性は白・黒が似合わない?黒が似合わない時の素材選び

では、50代はもう黒を着てはいけないのでしょうか?いいえ、そんなことは決してありません。黒が持つ「重さ」を上手に解消する最大のカギは「素材選び」にあります。

ポイントは、先ほどとは逆のこと。顔の影を強調する「光の吸収」を避けるため、「光を反射させる」か「光を透過させる」素材を選ぶと良いでしょう。素材感ひとつで、黒の印象は劇的に変わるんですよ。

重く見えない黒素材

光沢(ツヤ)素材:
シルクやサテン、上質なポリエステルやレーヨンなど、表面が滑らかで光を「反射」させる素材です。これらの素材は、それ自体が光を集めてくれるため、黒であっても重く見えにくいのが特徴です。むしろ、50代のお肌に必要な「ツヤ感」を服が補ってくれるため、顔色を明るく見せる効果すら期待できます。

透過(シアー)素材:
チュールスカートやオーガンジーのブラウス、シアー素材のトップスなど、光を「透過」させる素材も有効です。肌がほのかに透けることで黒の面積が物理的に減り、重さを感じさせません。大人の「抜け感」が生まれ、重くなりがちな黒のコーディネートを軽やかにまとめてくれます。

「黒が似合わなくなった」悩みの解決策

50代女性は白・黒が似合わない?「黒が似合わなくなった」悩みの解決策

素材選び以外にも、「黒が似合わなくなった」というお悩みを解決する方法はあります。それは、黒を「面」として広範囲で使うのではなく、「線」として部分的に使うテクニックです。

全身まっ黒なワントーンコーディネートは、50代にとっては難易度が上がり、どうしても重い印象になりがちです。そうではなく、黒を「引き締め役」として、コーディネートのアクセントとして部分的に取り入れるのです。

例えば、インナーやボトムスには明るい色を選び、黒はミドル丈のジレやロングカーディガンで取り入れて、縦のライン(Iライン)を強調するだけにする、といった方法です。ジレやカーディガンの前を開けて着こなせば、黒の面積を上手に減らすことができます。こうすることで、顔への影の影響を最小限に抑えつつ、黒が持つシャープな引き締め効果だけを賢く活かせるようになります。

黒を重く見せないフレームコーデ

50代女性は白・黒が似合わない?黒を重く見せないフレームコーデ

黒を「線」として使うテクニックの中でも、特におすすめしたいのが「フレームコーデ」です。これは、黒を額縁(フレーム)のように使い、コーディネート全体の輪郭を引き締める上級テクニックを指します。

一番分かりやすい例が、「明るい色のワンピースに、黒いジャケットを羽織る」スタイルです。

例えば、ふんわりとした白やベージュのフェミニンなワンピース。それ一枚だと少しぼんやりしたり、甘すぎたりすることも。そこに、マニッシュな黒いテーラードジャケットを羽織ってみてください。黒いジャケットがワンピースの輪郭を「ぎゅっと引き締め」、視覚的な細見え効果が期待できます。

それだけではありません。フェミニンなアイテムに「ほどよいかっこよさ」がプラスされ、甘辛のバランスが取れた洗練された大人の着こなしが完成しますよ。黒を「重さ」としてではなく、輪郭を際立たせる「強さ」として活用する、非常に効果的な方法です。

黒の代わりに「ネイビー」という選択

50代女性は白・黒が似合わない?黒の代わりに「ネイビー」という選択

いろいろなテクニックを試してみたけれど、やっぱり黒は難しい…。もしそう感じるなら、無理に黒にこだわる必要はまったくありません。そんな時は、黒の代わりに「ネイビー(紺色)」を選んでみませんか?

ネイビーは、黒が持つ「重さ」や「キツさ」を感じさせず、黒と同様の引き締め効果を持ちながら、「知的なムード」や「上品なキレイ見え」を演出できる、まさに50代のための色と言っても過言ではありません。

青みがかった色は、日本人の肌の透明感を引き出してくれる効果も期待できます。ネイビーは「黒の長所(引き締め、知的さ)」と「青の長所(透明感UP)」を併せ持つ、「黒のアップグレード版」として、ぜひワードローブに加えていただきたい色です。

特にツイード調の素材や、アクセントとなるゴールドのボタンが付いたデザインは、黒よりもリッチで高級感のあるスタイリングを可能にしてくれます。黒が重く感じたら、「知性ネイビー」をぜひ試してみてくださいね。

50代で「白が似合わない」時の対策

50代で「白が似合わない」時の対策
POINT
  • 白い服がぼやける・浮く原因
  • 「白が似合わない」はメイクで解決
  • 50代女性におすすめの血色チーク
  • 白の代わりに「エクリュ」を選ぶ
  • 顔周りを照らすアクセサリーの力

白い服がぼやける・浮く原因

黒とは正反対に、清潔感の象徴である「白」が似合わなくなるのはなぜでしょうか。お気に入りの白シャツを着てみたものの、「顔がぼやける」「なんだか顔だけが浮いて見える」と感じる…。その原因も、やはりお肌の変化にあります。

白は、光を最も強く反射する「レフ板」の色です。若く、血色とハリのあるお肌であれば、このレフ板効果は肌を内側から輝かせ、美しく見せてくれます。しかし、50代のお肌は、どうしても「血色不足」や「くすみ(特に黄ぐすみ)」といった課題を抱えがちです。

この状態で真っ白(ピュアホワイト)の服を顔周りに持ってくると、白の強すぎる反射光が、かえってお肌の「くすみ」や「シミ」といった隠したい部分を悪目立ちさせてしまうのです。服のクリーンな白さとの対比によって、肌が一層暗く、不健康に見えてしまうことも…。

結果として、服の白さだけが強く際立ち、顔の印象が服の強さに負けて「ぼやける」という現象が起きてしまいます。

「白が似合わない」はメイクで解決

50代女性は白・黒が似合わない?「白が似合わない」はメイクで解決

でも、ご安心ください。実は、「白が似合わない」というお悩みの多くは、服選びではなく「メイク」で解決できることが多いのです。これは非常に重要なポイントです。

白シャツという強力な「レフ板」の光に耐えられる、そしてその光を味方にできる「肌」を、メイクで意図的に作ってあげましょう。

最も重要なのは、ファンデーションを塗る前の「ベースメイク」です。

血色を仕込む

50代の「血色不足」や「黄ぐすみ」をカバーするため、ファンデーションの前に「ピンク系」や「オレンジ系」の化粧下地を使うことが必須です。

ピンク系は肌にふんわりとした血色感と透明感を、オレンジ系は黄ぐすみを健康的にカバーしてくれます。このひと手間で、肌に内側からの血色感を与え、白い服に負けない肌の土台を作ります。

ツヤを足す

マットに仕上がった肌は、白の強い光をフラットに反射してしまい、乾燥や小じわが目立ちやすくなります。

ベースメイクに美容オイルを一滴仕込んだり、ツヤ系のリキッドファンデーションを選んだりして、みずみずしい「水ツヤ肌」を演出しましょう。このツヤこそが、白の光を美しく反射させる秘訣です。

「境目」をぼかす

ファンデーションの厚塗りは、透明感を失わせるため絶対に避けましょう。スキンケアで仕込んだツヤや下地の血色を生かすため、ファンデーションはごく「薄膜塗り」を心がけます。

そして、最も重要なのが、「顔と首との境目」をスポンジや手で丁寧になじませ、きれいにぼかすことです。白いシャツは、この境界線を驚くほど際立たせます。ここがくっきり分かれていると、「顔が浮いて見える」最大の原因になってしまいますよ。

50代女性におすすめの血色チーク

ベースメイクを整えたら、次の一手です。白い服の日に顔がぼやけるのは、シンプルに顔の「色」が足りないからです。50代女性が白を着る日、チークは「お化粧の仕上げ」ではなく「コーディネートの一部」であり、「必需品」と言えるでしょう。

おすすめの色味は、肌なじみが良く、自然な血色感をじゅわっとプラスしてくれる「コーラル系」や「ピンクベージュ」、「赤系」のクリームチークなどです。特にコーラル系は、肌のくすみを払い、ヘルシーで若々しい印象を与えてくれます。

逆に、選んではいけないNGな色味もあります。それは、色浮きを恐れて選んでしまいがちな「ベージュのような暗いトーンの色」です。白との対比で顔がさらに暗く、くすんで見えてしまう危険性があります。

また、「ラメやパール感が強すぎるもの」も要注意。光を反射しすぎて、かえって肌の「アラ」(小じわや毛穴など)を目立たせてしまうことがあるため、50代はツヤ感のあるクリームタイプや、微細なパール程度に留めるのが賢明です。

白の代わりに「エクリュ」を選ぶ

50代女性は白・黒が似合わない?白の代わりに「エクリュ」を選ぶ

メイクを万全に工夫しても、やはりパキッとした真っ白は気恥ずかしい、あるいは難しく感じる…。そんな場合は、白の代替色として「エクリュ」を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

エクリュとは、フランス語で「生成り色」のこと。真っ白(ピュアホワイト)ではなく、白にベージュやアイボリーがほんのり混ざったような、柔らかく温かみのある色のことを指します。真っ白が肌から「浮く」のに対し、エクリュは黄みを含む日本人の肌色に非常になじみが良く、50代の女性を優しく優美に見せてくれる、今注目のカラーです。

ただし、エクリュは肌なじみが良いぶん、一歩間違えると「ぼんやり」と地味な印象になってしまうことも。そこで活躍するのが「異素材ミックス」のテクニックです。例えば、「温かみのあるウールのエクリュカーディガン」に、「つるりとしたツヤ感のあるエクリュのプリーツスカート」を合わせる、といった具合です。このように、異なる素材感を組み合わせることで、淡い色のワントーンコーデにもメリハリと華やぎが生まれますよ。

顔周りを照らすアクセサリーの力

さて、黒の「重さ」対策、白の「ぼやけ」対策をご紹介してきましたが、実はこの両方を一気に解決してくれる万能アイテムがあります。もうお分かりですね。それが「アクセサリー」です。

50代のアクセサリー選びで最も大切なのは「量より質」。チープなメッキ素材ではなく、「上質な素材感」が絶対条件です。なぜなら、50代のお肌の質感の変化に対し、安価なアクセサリーの輝きは「悪目立ち」し、調和が取れず、肌も服も安っぽく見せてしまうからです。「本物」の質感が、成熟した肌とスタイル全体を格上げしてくれます。

パールの効能(品と光)
パールのあの「まろやかな輝き」は、白シャツよりも柔らかく、自然な「レフ板」としてお顔周りで機能します。顔色を品よくトーンアップして見せてくれる、まさに大人のための宝石です。エクリュコーデの仕上げにもぴったりですね。

ゴールドの効能(血色と華やかさ)
肌なじみの良いイエローゴールドやピンクゴールドは、50代の肌に「血色をよく見せてくれる効果」が期待できます。これは、黒い服を着たときに顔色が悪く見える問題への、直接的な「解毒剤」のよう。黒の重さを中和し、華やかさをプラスしてくれます。

アクセサリーは単なる飾りではありません。50代にとっては、光と血色を補い、お顔の印象をコントロールしてくれる、いわば「美容アイテム」でもあるのです。

50代の白・黒が似合わない悩み総括

50代になって「白が似合わない」「黒が似合わなくなった」と感じるお悩みについて、その原因と具体的な対策を詳しく見てきました。もう一度、大切なポイントをおさらいしましょう。

  • 50代で黒が似合わない主な原因はたるみによる「影」の強調
  • 黒は「光沢」か「シアー」な素材を選んで重さを回避
  • 黒を「フレーム(縁取り)」として使うと引き締め効果だけを活かせる
  • 黒の代わりに「知性ネイビー」を選ぶのも賢い選択
  • 50代で白が似合わない主な原因は肌の「くすみ」と「血色不足」
  • 白が似合わないという悩みは「メイク」で解決できることが多い
  • 白を着る日は「ピンク・オレンジ系下地」で血色を仕込む
  • ベースメイクは「ツヤ肌」と「首との境目ぼかし」を徹底する
  • 50代女性には「コーラル系チーク」が白い服の日の必需品
  • 真っ白の代わりに「優美なエクリュ」で肌なじみアップ
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この記事を書いた人

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