40代・50代になると、旅行の服装選びに、若い頃とはまた違った悩みが生まれてきますよね。
「春や夏の旅行、秋の紅葉や冬の温泉旅行、それぞれの季節に最適な服装って?」「昔似合っていた服がなんだかしっくりこない…」「写真映えもしたいけど、長時間歩くから歩きやすい靴も譲れない…」「重ね着や羽織ものをどう使えば、野暮ったくならずにおしゃれに見えるの?」そんなお悩みを抱えていませんか?
おしゃれと快適さを高いレベルで両立させながら、大人の女性が自信を持って旅を楽しめる、季節別のおしゃれコーデ術を、より具体的に、深く掘り下げて徹底解説します。
この記事を読めば、もう旅のパッキングで頭を悩ませることはありません。あなたらしいスタイルで、最高の思い出を作るためのお手伝いができれば嬉しいです。
- 季節ごとの最適な服装コーデ
- 着膨れせずおしゃれに見せるコツ
- 少ない服で着回すワードローブ術
- 旅の快適さを左右する靴や小物の選び方
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40代・50代女性のための季節別・旅行の服装とおしゃれコーデ術
- 春の旅行で着たい服装
- 夏のリゾート旅行に映える服装
- 秋の紅葉狩りで輝く服装
- 冬の旅行で着膨れしない服装
- 温泉旅行におすすめの服装
春の旅行で着たい服装

心躍る春の旅行は、ファッションも軽やかな気分で楽しみたいもの。しかし、春は「三寒四温」という言葉がある通り、一日の中での寒暖差が大きく、天候も変わりやすいのが悩ましい点です。そこで絶対にマスターしたいのが、洗練されたレイヤリング(重ね着)の技術です。
旅のワードローブの主役には、軽量のトレンチコートや、きちんと感のあるブレザージャケットを用意しましょう。こうした「サードピース(3つ目のアイテム)」と呼ばれる羽織りものを一枚プラスするだけで、たとえインナーがシンプルなカットソーでも、ぐっと洗練された大人の装いに格上げしてくれます。
特に、ひざ丈くらいのベーシックなトレンチコートは、パンツにもスカートにも合わせやすく、一着あると本当に重宝します。
インナーには、上質なコットン素材のブラウスや、肌触りの良い薄手のハイゲージニットを選びましょう。ボトムスは、体のラインを拾いすぎない美しいシルエットのパンツや、風に揺れるロングスカートがおすすめです。
桜や新緑といった春の美しい風景に溶け込むような、ペールトーンのピンクや爽やかなミントグリーンといったパステルカラーをトップスや小物で取り入れると、顔周りがぱっと華やぎ、旅の写真も忘れられない素敵な一枚になりますよ。
朝晩の冷え込みに備え、温度調節が簡単な服装が必須です。着脱しやすいカーディガンやジャケットを活用しましょう。
きれいめのジャケットは、カジュアルなデニムスタイルさえも上品に見せてくれる魔法のアイテムです。
シルクのスカーフを首元に巻いたり、バッグのハンドルに結んだりするだけで、手軽に春らしい彩りと華やかさをプラスできます。
夏のリゾート旅行に映える服装

太陽が輝く夏の旅行、特に海辺のリゾート地へのお出かけは、日常を忘れて開放的な気分をファッションでも表現したいですよね。40代・50代のサマースタイルは、大人の品格をしっかりと保ちながら、いかに涼しく快適に過ごすかが鍵となります。
素材選びは最も重要です。リネンや上質なコットン、レーヨンといった、吸湿性と通気性に優れた天然素材を選ぶのが鉄則。風がふわりと通り抜けるような、リラックスしたシルエットのエレガントなマキシ丈ワンピースや、足にまとわりつかないワイドパンツは、見た目にも涼しげで、汗ばむ季節でも快適に過ごせます。
過度な肌見せは避けつつも、デコルテが綺麗に見えるVネックのトップスや、足首が見えるクロップド丈のパンツで、大人の女性らしいヘルシーな抜け感を演出しましょう。
また、夏は強い日差しによる紫外線対策と、室内や乗り物の強すぎる冷房対策も忘れてはなりません。UVカット機能のある薄手のカーディガンや、さらりとした肌触りのリネンシャツは、バッグに忍ばせておくと一日中安心して過ごせます。
鮮やかなターコイズブルーのワンピースや、大胆なボタニカル柄のスカートは、青い海や南国の緑を背景にした写真で美しく際立ち、旅の気分を一層盛り上げてくれるはずです。
秋の紅葉狩りで輝く服装

秋の旅行の醍醐味といえば、息をのむほど美しい紅葉狩り。錦織りなす景色に負けないくらい、自分自身も素敵なファッションで思い出の一ページを飾りたいものです。大人の秋旅コーデは、豊かなテクスチャー(素材感)の組み合わせと、深みのある洗練された色彩がポイントになります。
まずは、バーガンディ、オリーブグリーン、キャメル、テラコッタといった、秋の自然を映したようなリッチで温かみのあるカラーパレットを意識してみましょう。
トップスには、カシミヤ混やメリノウールなどの上質なニットを選ぶと、一枚でぐっと高見えし、見た目にも暖かな印象を与えます。アウターとして特におすすめなのが、軽量のダウンベスト。体の中心である体幹をしっかり暖めつつ、腕周りはすっきりしているので、アクティブに散策する紅葉狩りでも動きやすいのが魅力です。
また、秋のファッションは素材の組み合わせが楽しめます。例えば、ふんわりとしたニットに、少し光沢のあるレザースカート、足元はスエードのブーツといった異素材をミックスすることで、コーディネートに深みと奥行きが生まれます。
美しいチェック柄の大判ストールを一枚プラスするだけで、顔周りに色のアクセントが加わり、曇りの日の写真でも生き生きとした表情を演出してくれますよ。
冬の旅行で着膨れしない服装

美しい雪景色やイルミネーションが楽しめる冬の旅行は、しっかりとした防寒対策が必須です。でも、「暖かさを優先すると、どうしても着膨れして雪だるまのようになってしまう…」というのが、多くの女性が抱える一番の悩みではないでしょうか。
大人の冬旅コーデは、高機能なアイテムを駆使したスマートなレイヤリングで、暖かさとおしゃれを両立させるのが目標です。
何よりも先に投資すべき重要なアイテムは、上質でカッティングの美しいコートです。着膨れを避けるには、ウエストが程よくシェイプされたデザインや、ベルト付きでシルエットにメリハリをつけられるコートを選ぶと、スタイルアップ効果が期待できます。
インナーは、厚手のニット一枚に頼るのではなく、薄手で暖かい高機能なベースレイヤー(吸湿発熱インナーなど)の上に、カシミヤやメリノウールの薄手セーターを重ねるのが賢い選択。空気の層が作られることで、薄着に見えても驚くほど暖かく過ごせます。
ダークトーンの服装が多くなる冬景色の中で、キャメルやオフホワイト、あるいは深みのあるボルドーといったリッチな色のコートは、それだけで主役級の存在感を放ちます。
あるいは、コートはベーシックカラーにし、鮮やかなカシミヤのマフラーや上質なレザーの手袋で顔周りや手元に彩りを添えるのも、写真に生命感を吹き込む洗練されたテクニックです。
温泉旅行におすすめの服装

日々の喧騒を離れ、心と体をゆっくりと癒す温泉旅行。そんな特別な時間には、リラックス感がありながらも、だらしなく見えない上品な服装を心がけたいものです。服装選びのポイントは、長時間の移動も、宿での滞在中も快適で、かつ着替えがスムーズであることです。
特におすすめなのが、体を締め付けず、一枚でコーディネートが完成するニットワンピースや、ウエストがゴム仕様になったきれいめパンツのセットアップです。
シワになりにくいジャージー素材やポンチ素材のものを選べば、長時間の移動もストレスフリー。宿に到着してからも、さっと着替えられて、そのまま食事処へ行っても品格を保てる服装は、旅の満足度をぐっと高めてくれます。
柔らかなロングカーディガンや大判のストールを一枚持っていくと、館内の少し肌寒い廊下を歩く際や、部屋の窓辺でくつろぐ時にさっと羽織れて非常に重宝します。リラックスしつつも、素材感や美しいシルエットにこだわることで、大人の女性らしい上品な温泉旅行スタイルが完成します。
旅がもっと楽しくなる!40代・50代女性の旅行の服装選びのコツ

- 歩きやすい靴選びのポイント
- 重ね着や羽織ものの上手な活用法
- 写真映えする色と柄の選び方
- 体型カバーを叶えるシルエット
- 少ない服でおしゃれに着回すコツ
歩きやすい靴選びのポイント

旅の満足度は足元で決まる、と言っても過言ではないほど、靴選びは重要です。石畳の街並みや自然の中の散策路など、旅先では普段より格段に多く歩くもの。
「歩きやすい」ことは絶対条件ですが、デザイン性も妥協したくないのが大人の女性の本音ですよね。40代・50代の足元は、カジュアルになりすぎず、きれいめな服装にも品良く馴染むデザインを選ぶのが正解です。
具体的には、上質なレザーやスエード素材で作られたきれいめスニーカー、マニッシュな印象の上品なローファー、そして安定感のあるブロックヒールやフラットなショートブーツなどが理想的です。
特に、白や黒、ベージュ、あるいはメタリックカラーといったベーシックな色のスニーカーは、パンツスタイルからワンピースコーデまで驚くほど幅広く対応でき、一足あると旅のコーディネートがぐっと楽になります。
また、寺社仏閣を訪れる予定があるなら、スムーズに脱ぎ履きできるスリッポンタイプも非常に便利です。どんなにおしゃれな靴でも、靴擦れしてしまっては旅の楽しさも半減してしまいます。必ず事前に何度か履いて、自分の足に合っているかを確認してからパッキングしましょう。

重ね着や羽織ものの上手な活用法

前述の通り、特に季節の変わり目である春や秋の旅行では、刻々と変化する気温に対応するための「羽織もの」が欠かせません。ジャケットやカーディガンといった羽織ものは、単なる防寒アイテムではなく、体温調節という実用的な目的と、コーディネート全体を完成させるスタイリングの目的の両方をスマートに果たしてくれる、大人の旅の必需品です。
例えば、ごく普通のTシャツとパンツというシンプルな組み合わせも、上質なリネンジャケットや、きちんと感のあるブレザーを一枚羽織るだけで、一気に洗練されたレストランにも行けるような装いに早変わりします。
また、大判のストールは、その万能性において右に出るものはありません。首に巻いて防寒・日除け対策をするだけでなく、寒い室内では肩に掛けたり、乗り物の中ではひざ掛けにしたりと、一枚で何役もこなすスーパーアイテム。荷物を増やさずにコーディネートの印象をがらりと変えることができるので、ぜひ色や柄で遊び心を取り入れてみてください。
季節ごとにおすすめの羽織ものを知っておくと、ワードローブ計画が立てやすくなります。それぞれの特徴を活かして、快適でおしゃれな旅を楽しみましょう。
季節 | おすすめの羽織もの |
---|---|
春 | トレンチコート、きれいめジャケット、デニムジャケット |
夏 | 薄手のカーディガン、リネンシャツ、UVカットパーカー |
秋 | レザージャケット、ダウンベスト、コーディガン |
冬 | ウールコート、ロングカーディガン、ダウンコート |
写真映えする色と柄の選び方

せっかくの素晴らしい旅行ですから、後から何度も見返したくなるような、心ときめく素敵な写真をたくさん残したいですよね。そのためには、洋服が持つ力を最大限に活用する、カメラ映りを意識した戦略的な色や柄選びがとても効果的です。
例えば、コバルトブルーやフューシャピンクといった鮮やかでクリアな色は、景色の中でパッと目を引き、人物を主役にしてくれます。また、意外と使えるのが「白」。天然のレフ板のような効果で、顔色をワントーン明るく見せ、肌の透明感を演出してくれるのです。
一方で、ベージュやカーキといったアースカラーは、選び方によっては顔色をくすませてしまう可能性も。もし着用する場合は、顔周りに明るい色のスカーフを巻いたり、光沢のあるアクセサリーをプラスしたりする工夫をすると良いでしょう。

柄物を選ぶ際は、年齢を重ねると難しく感じることもあるかもしれませんが、ポイントを押さえれば強力な味方になります。小さくごちゃごちゃした花柄よりも、大胆でアーティスティックな抽象柄や、洗練された幾何学模様、あるいはクラシックなストライプ柄などを選ぶと、野暮ったくならず、モダンでおしゃれな印象に仕上がりますよ。
体型カバーを叶えるシルエット

40代・50代になると、どうしても体型の変化が気になり、「ゆるっとした服で全部隠す」というファッションを選びがちです。でも、その選択が、かえって全体を大きく見せていることもあるのです。これからは「隠す」から「美しく引き立てる」へと考え方をシフトチェンジしてみませんか?
大切なのは、体のラインを拾いすぎず、それでいて美しいシルエットを描いてくれる服を選ぶこと。例えば、すとんと落ちるIラインのワンピースやジャンパースカート、そしてセンタープレスが効いたワイドパンツは、気になるお腹周りやヒップラインを巧みにカバーしつつ、縦のラインを強調して全身をすっきりと見せてくれます。ハリのある素材を選ぶのも、肉感を拾わないための重要なポイントです。
そして、どんなコーディネートでも簡単に実践できる魔法のテクニックが、「首・手首・足首」の三首を見せること。体の細い部分を少し見せるだけで、全身にメリハリと抜け感が生まれ、驚くほど着痩せしてバランス良く見えます。Vネックのトップスを選んだり、シャツの袖を少しだけたくし上げたり、そんな簡単なひと手間で、印象は大きく変わるのです。
少ない服でおしゃれに着回すコツ

「スーツケースは軽くしたい、でも旅先では毎日違うおしゃれを楽しみたい!」そんな大人の女性の願いを叶えるのが、着回し力に優れた精鋭アイテムだけを厳選する「カプセルワードローブ」という考え方です。
計画のポイントは、まず着回しの軸となるベーシックなボトムス(黒のきれいめパンツや上品なベージュのスカートなど)を1〜2点に絞ること。そして、印象をがらりと変えられるトップスを数枚用意します。この時、ベースとなる色を決め、そこに差し色をプラスする形でアイテムを選ぶと、どの組み合わせでもちぐはぐにならず、統一感のあるコーディネートが作りやすくなります。
また、一枚で何通りにも着こなせる多機能アイテムは、旅の最強の味方です。例えば、シャツワンピースは、ボタンを閉めれば一枚で上品なワンピースとして、前を開ければラフな羽織りとして大活躍します。
さらに、トップスとボトムスが共布で作られた「セットアップ」も非常に便利。セットで着れば時短できちんと感のあるコーデが完成し、それぞれを単品で手持ちの服と組み合わせれば、コーディネートの可能性は無限に広がります。最小限のアイテムで、最大限のおしゃれを楽しみましょう。
40代・50代女性の季節別旅行の服装まとめ
最後に、この記事でお伝えした大切な要点をリスト形式でまとめました。これからの旅行計画を立てる際に、ぜひファッションのチェックリストとしてご活用くださいね。
- 40代・50代の旅の服装は「快適さ」「上品さ」「実用性」の三本柱で考える
- 春は温度調節が鍵。上質なジャケットやカーディガンで洗練された重ね着を
- 夏はリネンなど上質な天然素材を選び、品良く涼しげなスタイルを目指す
- 秋は豊かな色彩と異素材ミックスを楽しみ、景色に映えるコーデを作る
- 冬は高機能インナーを活用したスマートなレイヤリングで着膨れを回避する
- 温泉旅行は一枚で様になるニットワンピースやセットアップがリラックスできて便利
- 歩きやすい靴はきれいめスニーカーやローファーが万能。履き慣れたものを選ぶこと
- 羽織ものは体温調節だけでなく、コーデを格上げする重要なスタイリングアイテム
- 写真映えを狙うなら、自分の顔色を明るく見せる白やクリアな色を味方につける
- 体型カバーは「隠す」のではなく、Iラインなどで「美しく引き立てる」シルエットを意識
- 「首・手首・足首」の三首見せは、簡単に抜け感と着痩せ効果を生むテクニック
- 荷物を減らすには、シャツワンピースやセットアップなど着回し力の高いアイテムが活躍
- 上質な素材のアイテムを一つ取り入れるだけで、全体の印象がぐっとリッチになる
- シワになりにくい素材を選ぶことも、旅先で美しくいるための大切なポイント
- 何よりも大切なのは、あなた自身が心から楽しめる、自分らしいスタイルを見つけること