「なんだか、昔よりたくましく見えるかも…」鏡の前でふと、そんな風に感じたことはありませんか?特に、肩幅が広いことで、お洋服選びに悩んでしまう。
若い頃は気にならなかったのに、トップスやアウターを着た瞬間に「ガッチリして見える…」と感じてしまうと、せっかくのおしゃれも心から楽しめなくなってしまいますよね。そのお気持ち、とてもよく分かります。
でも、もう大丈夫ですよ。実はその肩幅、あなたの個性であり、着こなし次第でっとても素敵な魅力になるんです。この記事では、あなたの悩みにそっと寄り添いながら、肩幅をカバーしつつ最高に輝けるお洋服の選び方を、一緒に見つけていきたいと思います。
- 肩幅を魅力に変える2つの考え方
 - すっきり着痩せして見える4つのコツ
 - アイテム別の「似合う服」と「ちょっと待っての服」
 - 骨格診断でもっと深くわかる本当に似合う服
 
肩幅は素敵な女性が「本当に似合う服」を見つけるためのヒント

肩幅の悩みを「魅力」に変える考え方

肩幅が広いという特徴とどう向き合うか、実はアプローチは一つだけではないんですよ。
大きく2つの考え方があって、どちらを選ぶかでスタイリングの楽しみ方も変わってきます。あなたが「こんな風になりたいな」と思うイメージに合わせて、使い分けてみてくださいね。
そっと隠して華奢に見せる「カモフラージュ」
まず一つ目は、肩のラインをふんわりと曖昧にして、全体を優しく華奢な印象に見せる方法です。
これは視覚効果を上手に使って、肩幅の広さを自然にカバーする、多くの方が取り入れているテクニック。
例えば、ネイビーやブラックのような引き締め色を上半身に選んだり、とろみのある柔らかな素材で肩の角を和らげたり。縦のラインをすっと見せてくれるVネックも、この代表的なアイテムです。
堂々と活かして魅力にする「セレブレーション」
そしてもう一つは、広い肩幅を隠すのではなく、凛とした着こなしを叶える「素敵な個性」として活かす考え方です。
実は、堂々とした肩のラインがあるからこそ、っとても美しく着こなせるお洋服があるんです。その代表がテーラードジャケット。
しっかりとした肩があるからこそ、ジャケットの美しいシルエットが際立ち、洗練された大人の女性の印象を与えてくれます。潔く肩を見せるオフショルダーなども、かえってすっきりとしたラインが生まれ、健康的で上品な美しさを演出してくれますよ。
視覚効果でスタイルアップ!4つのコツ

先ほどお話しした2つの考え方は、これからご紹介する4つの簡単なテクニックで実現できます。この基本さえ押さえておけば、どんなお洋服でも「私らしく」着こなす応用力が身につきますよ。
1. 縦のIラインですらっと見せる
Vネックのトップスやロングカーディガン、揺れるロングネックレスなどで縦のラインを意識すると、視線が自然と上下に流れます。そうすることで、肩が作る横のラインが気にならなくなり、全体がすっきりとした印象になるんですよ。
2. 視線をそっと別の場所へ
ふんわり広がるフレアスカートやワイドパンツで下半身に優しいボリュームを持たせたり、お顔周りが華やぐ大ぶりのイヤリングをつけたり。素敵なポイントを肩以外に作ることで、自然とそちらに視線が集まり、肩幅から注意をそらすことができます。
3. 肩の境界線をふんわりぼかす
ドロップショルダーやラグランスリーブのように、袖の付け根が実際の肩の位置と少し違うデザインを選んでみましょう。「どこからが腕なの?」と境界線が曖昧になることで、肩のフレーム感が和らぎ、優しい印象に見せてくれます。
4. 全体のバランスで美シルエットに
すっきりしたトップスにAラインスカートを合わせたり、ウエストをベルトで軽くマークして女性らしいXラインを作ったり。パーツで見るのではなく、全体のシルエットで考えることで、肩幅の広さが調和の中に溶け込み、美しいプロポーションが生まれます。
お顔映りも決まるトップスの選び方

上半身の印象を大きく左右するトップスは、肩幅のスタイリングで一番大切なアイテムかもしれません。特に「ネックライン」と「袖・肩のデザイン」に注目すると、あなたに似合う一枚がきっと見つかります。
ネックライン:VネックやUネックでデコルテを美しく
まず試していただきたいのは、首元にすっきりとした縦の開きを作るVネックやキーネック。視線が中央に集まることで、お顔周りがシャープに見える効果があります。また、鎖骨が綺麗に見える広めのUネックやスクエアネックも、デコルテの美しい部分に視線を集めてくれるので、肩の広さを優しくカバーしてくれますよ。
袖・肩のデザイン:境界線をぼかすのが優しい印象の鍵
袖のデザインは、実際の肩の位置を曖昧にしてくれるものがおすすめです。袖の付け根が少し腕側に落ちているドロップショルダーや、襟ぐりから脇にかけて斜めのラインが入るラグランスリーブは、肩のラインを直接拾わないので、驚くほど肩周りがふんわりと華奢に見えるんです。ドルマンスリーブも、肩のフレーム感を優しく包み込んでくれる優秀なデザインですよ。
全体の印象を整えるボトムスの役割

ボトムスは、上半身とのボリューム感を調整して、コーディネート全体のバランスを完成させてくれる大切な存在です。肩幅とのバランスを考えながら、ボトムス選びを楽しんでみましょう。
一番のおすすめは、フレアスカートやワイドパンツのように、下半身に優しいボリュームを持たせること。AラインやXラインのシルエットを作ることで、上半身との対比で肩幅が自然と目立たなくなり、全体のバランスがとても素敵に整います。
逆に、スキニーパンツのような細身のボトムスは、上半身の印象を少し強調してしまうことがあるので、もし履く場合はお尻が隠れるくらいの少し長め丈のトップスを合わせると、バランスが取りやすくなるので試してみてくださいね。
コーディネートの仕上げ、アウター選び

アウターはコーディネートの一番外側のラインを決める、いわば全体の額縁のようなもの。特に秋冬の重ね着シーズンは、アウター選びがスタイルアップの鍵を握っています。
おすすめは、襟のないノーカラージャケットやコート。首から肩にかけてのラインがとてもすっきりして、もたついた印象になりません。また、テーラードジャケットやロングカーディガンを前を開けてさらりと羽織るだけで、縦のラインが生まれ、驚くほど上半身がスリムに見えるんですよ。トップスと同じように、ドロップショルダーデザインのコートなども、肩周りを優しく見せてくれるので、ぜひ挑戦してみてください。
実は着こなせる?「似合わない服」の攻略法

「これは肩幅が広い私には似合わないかも…」そう思われがちなデザインでも、ちょっとした選び方のコツで、素敵に着こなせる場合があるんです。避けた方が良い理由と、攻略のポイントを一緒に見ていきましょう。
確かに、肩のラインに沿って横一直線になるデザインは、肩幅を強調しやすいことも。でも、鎖骨がしっかり見えるくらい横に広く開いていて、生地にとろみ感があれば、視線がデコルテに集まるので、むしろすっきり上品に見えることもあるんですよ。
肩の真上にボリュームがあるデザインは、少しがっしり見えてしまう可能性があるので慎重に。でも、ボリュームが出る位置が肩先ではなく二の腕からで、生地が柔らかいものであれば、気になる二の腕もカバーしつつ、とても女性らしい印象で着こなせます。
ストラップの幅と位置がとても重要なんです。細すぎるストラップや、首元にぐっと切れ込むデザインは、対比で肩を広く見せてしまうことがあります。選ぶなら、ストラップにきちんと幅があって、肩の中心より少しだけ内側に入っているデザインが、すっきり見えのポイントです。
骨格別でもっと似合う服がわかる!40代からのパーソナル診断
- 骨格ストレートさんの着こなし
 - 骨格ウェーブさんの着こなし
 - 骨格ナチュラルさんの着こなし
 - 小物と髪型で、もう一歩先の素敵へ
 - 季節ごとのコーディネートのヒント
 - 肩幅が広い女性が似合う服まとめ
 
骨格ストレートさんの着こなし

上半身に厚みがあり、メリハリのあるリッチなボディが魅力の骨格ストレートさん。肩幅が広い場合、着太り感をなくして、もともと持っている上品な雰囲気を活かすことがポイントになります。
キーワードは「Iライン」と「きれいめシンプル」。ハリのある上質な素材を選んで、大きすぎず小さすぎないジャストサイズですっきりとした縦長シルエットを意識しましょう。
VネックやUネックでデコルテをきれいに見せ、ノーカラージャケットなどを合わせると、清潔感のある洗練された印象に仕上がります。ゆったりしすぎたり、装飾が多かったりするデザインは、体の厚みを強調してしまうことがあるので、少しだけ意識してみてくださいね。
骨格ウェーブさんの着こなし

体が薄く、柔らかな曲線を持つフェミニンなボディが魅力の骨格ウェーブさん。肩幅が広くても、その華奢な上半身やキュッとしまったウエストを活かすことで、女性らしい魅力を最大限に引き出せます。
キーワードは「Xライン」と「ソフト&フェミニン」。シフォンやレーヨンのような、体に優しく沿う「とろみ素材」がとても得意です。
トップスはコンパクトなものを選び、ハイウエストのフレアスカートやワンピースでウエスト位置を少し高めにすると、美しいXラインシルエットが完成します。デコルテ周りが少し寂しく見えやすいので、広めのUネックやスクエアネックで、お顔周りに華やかさをプラスすると素敵ですよ。
骨格ナチュラルさんの着こなし術

骨格や関節がしっかりとした、モデルさんのようなスタイリッシュなフレームを持つ骨格ナチュラルさん。そのしっかりした肩幅も、フレーム感を活かすことで、気取らないのにおしゃれな「こなれ感」のある着こなしができます。
キーワードは「リラックス&カジュアル」。リネンやざっくりしたニット、洗いざらしのコットンなど、風合いのある天然素材がとてもよくお似合いになります。
ドロップショルダーのオーバーサイズシャツやロングカーディガンをラフに羽織って、ワイドパンツを合わせるような、ゆったりとしたシルエットが得意です。体のラインを拾いすぎない、リラックス感のある重ね着スタイルを楽しんでみてください。
| 骨格タイプ | 得意なシルエット | おすすめ素材 | おすすめアイテム例 | 
|---|---|---|---|
| ストレート | Iライン(縦長) | ハリのある上質素材 | Vネックニット、ノーカラージャケット、ストレートパンツ | 
| ウェーブ | Xライン(フィット&フレア) | 柔らかい「とろみ」素材 | スクエアネックブラウス、ハイウエストのフレアスカート | 
| ナチュラル | リラックスシルエット | 風合いのある天然素材 | ドロップショルダーシャツ、ワイドパンツ、ロングカーディガン | 
小物と髪型で、もう一歩先の素敵へ

コーディネートはお洋服だけで決まるわけではありません。小物や髪型も上手に使うことで、視線をコントロールでき、全体のバランスがぐっと洗練されるんですよ。
アクセサリーなら、胸元にすっと縦のラインを作ってくれるロングネックレスが特におすすめ。視線が自然と中央に集まるので、肩幅から注意をそらす効果があります。また、ロングストラップのショルダーバッグや斜めがけバッグは、上半身に斜めのラインを作ってくれるので、のっぺりした印象にならず、動きが出ます。
髪型も全体のプロポーションを大きく左右する大切な要素です。お団子やポニーテールのようなアップスタイルは、縦の高さを強調して視線を自然と上に集めてくれます。髪が長い方は、髪を肩の前に下ろすだけで、それ自体が縦のラインになって、肩幅を優しくカバーしてくれる効果も期待できますよ。
季節ごとのコーディネートのヒント
お洋服選びの悩みは季節によっても少し変わりますよね。それぞれの季節に合わせたアプローチで、一年を通しておしゃれを楽しんでいきましょう。
春夏コーデ
軽やかな装いが増える春夏は、「潔い肌見せ」が効果的です。デコルテが綺麗に見えるVネックのワンピースや、肩のラインをすっきり見せてくれる程よいストラップ幅のノースリーブなどが素敵です。日焼け対策や冷房対策に、薄手のシャツやカーディガンを前を開けて羽織るスタイルは、Iラインを強調できるので、ぜひ取り入れてみてください。
秋冬コーデ
厚着で「着膨れ」して見えないかが気になる秋冬。ここでもIラインを意識した重ね着が鍵になります。インナーと少し違う色のロングカーディガンやコートを羽織るだけで、縦のラインが強調されてすっきりとした印象に。ニットはVネックを選んだり、落ち感のある柔らかな素材を選んだりすることで、重たい印象になるのを防げます。
肩幅が広い女性が似合う服まとめ
この記事では、肩幅が広いことでお洋服選びに悩んでいた女性が、もっとおしゃれを楽しむための様々なヒントをご紹介しました。最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- あなたの肩幅は「隠す」だけでなく「活かす」こともできる素敵な個性
 - 基本は「優しくカバーする」か「堂々と魅力として見せる」かの2つ
 - 視覚効果を使った4つの簡単なコツを覚えておきましょう
 - 一番簡単なのは縦のIラインですらっと見せること
 - 素敵なボトムスやアクセサリーで視線を肩以外に集めるのも◎
 - ドロップショルダーなどで肩の境界線を曖昧にすると優しい印象に
 - AラインやXラインのシルエットで全体のバランスを美しく見せる
 - トップスはVネックや広めのUネックでデコルテをきれいに見せるのが鉄板
 - アウターはノーカラーやロング丈で縦ラインを強調するとすっきり
 - ボトムスはフレアスカートやワイドパンツで優雅なバランスを
 - 「似合わないかも」と思う服も、デザインの細部を選べば大丈夫
 - 骨格診断を知ると、もっと自分に似合うものが深くわかります
 - ストレートさんはきれいめIライン、ウェーブさんはフィット&フレアのXライン
 - ナチュラルさんはリラックス感のある重ね着スタイルがお得意
 - ロングネックレスやアップヘアなども味方につけておしゃれを楽しみましょう
 
